13.針の種類
糸の種類や使う材料によって針は使い分けます
糸刺繍用の針
針の種類についてお話するのを忘れていました。
といっても、詳細は「Aari針の選び方」に書いてあるのでそちらを読んでください。
ざっくり書くと、大きく分けて「糸刺繍用」と「ビーズ刺繍用」の2種類があります。
上の糸刺繍(スレッドワーク)用のかぎ針は、見た目はレース編み用のかぎ針に良く似ていますが、布に刺しやすいように先を鋭く尖らせてあります。よく、これでレース編みが出来るかと聞かれますが、編み糸に針が刺さってしまうので編むのには向きません。
太さは(細)(中)(太)の3種類あります。うちのお店ではわかりやすいように(細)(中)(太)としていますが、(細)は1strand needle、(中)は2strand needle、(太)は3strand needleです。文字どおり糸1本用、2本用、3本用です。ここで言う糸はレーヨン糸のことで、ザリ糸ではありません。一般的なザリ糸には(中)を使います。
ザリ糸にも細いものもあるので、細いザリ糸1本で刺すときは1strand needle(細)を使うこともあります。
針の種類についてお話するのを忘れていました。
といっても、詳細は「Aari針の選び方」に書いてあるのでそちらを読んでください。
ざっくり書くと、大きく分けて「糸刺繍用」と「ビーズ刺繍用」の2種類があります。
上の糸刺繍(スレッドワーク)用のかぎ針は、見た目はレース編み用のかぎ針に良く似ていますが、布に刺しやすいように先を鋭く尖らせてあります。よく、これでレース編みが出来るかと聞かれますが、編み糸に針が刺さってしまうので編むのには向きません。
太さは(細)(中)(太)の3種類あります。うちのお店ではわかりやすいように(細)(中)(太)としていますが、(細)は1strand needle、(中)は2strand needle、(太)は3strand needleです。文字どおり糸1本用、2本用、3本用です。ここで言う糸はレーヨン糸のことで、ザリ糸ではありません。一般的なザリ糸には(中)を使います。
ザリ糸にも細いものもあるので、細いザリ糸1本で刺すときは1strand needle(細)を使うこともあります。
ビーズ刺繍用の針
便宜上ビーズ刺繍用と書きましたが、ビーズ、スパンコール、パール、台つきのラインストーン、ザルドーシ(刺繍用金属モール)など、穴のある素材全般に使います。
木の柄の先に細くて真っ直ぐな針がついています。先端はごく小さなかぎになっており、ビーズや金属モールを針に通しておいてからチェーンステッチの中に編み込むようにして刺していきます。
写真の一番上は糸刺繍用に見えますが、これもビーズ刺繍用です。どちらかというと初心者向けのビーズ刺繍用の針ですが、うちのお店では扱っていません。
写真の二番目と三番目のように、木の柄のものは長いものと短いものがあります。長い方が一度にビーズをたくさん通せるので職人や上級者は長い方を使いますが長くて細いとしなるので扱いは難しいです。
太さはやはり(細)(中)(太)の3種類ありますが、(太)はほぼ使わないので扱っていません。
初心者さんは(中)&(短)で始めるのがおすすめです。(中)でも丸小ビーズや一般的なチェコピーズは通ります。
写真の一番下は針と柄がつながっているので「一体型」と呼んでいます。軸の太さは(中)に近いため、(細)に比べるとしなりにくく、かぎの大きさは(細)に近いのでスパンコールやザルドーシを使うゴールドワークに向いています。
youtubeでこれらのかぎ針を作る職人の映像を見たことがあります。すごく単純な道具を使って1本1本手作りしていました。
職人の手づくりなので、アーリワークのかぎ針のかぎ先の形は全て違います。アタリハズレがあると言っては何ですが相性が良い針・相性が悪い針というのはあると思います。
便宜上ビーズ刺繍用と書きましたが、ビーズ、スパンコール、パール、台つきのラインストーン、ザルドーシ(刺繍用金属モール)など、穴のある素材全般に使います。
木の柄の先に細くて真っ直ぐな針がついています。先端はごく小さなかぎになっており、ビーズや金属モールを針に通しておいてからチェーンステッチの中に編み込むようにして刺していきます。
写真の一番上は糸刺繍用に見えますが、これもビーズ刺繍用です。どちらかというと初心者向けのビーズ刺繍用の針ですが、うちのお店では扱っていません。
写真の二番目と三番目のように、木の柄のものは長いものと短いものがあります。長い方が一度にビーズをたくさん通せるので職人や上級者は長い方を使いますが長くて細いとしなるので扱いは難しいです。
太さはやはり(細)(中)(太)の3種類ありますが、(太)はほぼ使わないので扱っていません。
初心者さんは(中)&(短)で始めるのがおすすめです。(中)でも丸小ビーズや一般的なチェコピーズは通ります。
写真の一番下は針と柄がつながっているので「一体型」と呼んでいます。軸の太さは(中)に近いため、(細)に比べるとしなりにくく、かぎの大きさは(細)に近いのでスパンコールやザルドーシを使うゴールドワークに向いています。
youtubeでこれらのかぎ針を作る職人の映像を見たことがあります。すごく単純な道具を使って1本1本手作りしていました。
職人の手づくりなので、アーリワークのかぎ針のかぎ先の形は全て違います。アタリハズレがあると言っては何ですが相性が良い針・相性が悪い針というのはあると思います。。
針は使い分けてくださいね
かぎ針編みで太い毛糸を編むときと細いレース糸を編むとき、同じ針を使いますか?使いませんよね。
アリワークは「ビーズ刺繍が速く刺せる」ためのものだと思われていることが多いです。確かにそうなんですが、アリワークはビーズ刺繍をするためだけのものではありません。糸の種類・太さ・本数・どんな材料を刺したいかによって、針は使い分けてください。ビーズ刺繍用の針で糸刺繍をするのは針が曲がったり折れたりしやすいのでおすすめしません。きちんと使い分けることも上達への道です。
かぎ針編みで太い毛糸を編むときと細いレース糸を編むとき、同じ針を使いますか?使いませんよね。
アリワークは「ビーズ刺繍が速く刺せる」ためのものだと思われていることが多いです。確かにそうなんですが、アリワークはビーズ刺繍をするためだけのものではありません。糸の種類・太さ・本数・どんな材料を刺したいかによって、針は使い分けてください。ビーズ刺繍用の針で糸刺繍をするのは針が曲がったり折れたりしやすいのでおすすめしません。きちんと使い分けることも上達への道です。
こんな針もありますが
レース針(かぎ針編み用)の細いものです。
アリワークの動画をいろいろチェックしていると、この針を使っていることがあります。特に、女性がやっている動画ではときどきこの針を使っています。アリワークの職人のほとんどは男性ですが、職人はこの針は使いません。
日本のメーカーが海外向けに作っているものなので、糸のかかりは良いです。細いので布にもちゃんと刺さります。でもね、この針を使うと真ん中あたりが平たく太くなっているのでどうしても鉛筆持ちのような感じになっちゃうんです。
ただのチェーンステッチや簡単な糸刺繍は出来るけど、変な持ち方のくせがついてしまって、将来的にスピードアップが望めないのと、ザルドーシ(刺繍用金属モール)を刺すのに向かないので、やめたほうが良いと思います。ちなみに、この針もインドでアリワーク用として売られていました。
糸のかかりは良いので、チューリップさん、まっすぐな軸のも作ってくれないかな?
レース針(かぎ針編み用)の細いものです。
アリワークの動画をいろいろチェックしていると、この針を使っていることがあります。特に、女性がやっている動画ではときどきこの針を使っています。アリワークの職人のほとんどは男性ですが、職人はこの針は使いません。
日本のメーカーが海外向けに作っているものなので、糸のかかりは良いです。細いので布にもちゃんと刺さります。でもね、この針を使うと真ん中あたりが平たく太くなっているのでどうしても鉛筆持ちのような感じになっちゃうんです。
ただのチェーンステッチや簡単な糸刺繍は出来るけど、変な持ち方のくせがついてしまって、将来的にスピードアップが望めないのと、ザルドーシ(刺繍用金属モール)を刺すのに向かないので、やめたほうが良いと思います。ちなみに、この針もインドでアリワーク用として売られていました。
糸のかかりは良いので、チューリップさん、まっすぐな軸のも作ってくれないかな?
他のかぎ針刺繍の針
前にお話ししたタンバー刺繍・リュネビル刺繍・デトバ刺繍の針もついでにお見せします。
前にお話ししたタンバー刺繍・リュネビル刺繍・デトバ刺繍の針もついでにお見せします。
一番上はミシン用のかぎ針です。前にサガラ縫いっていうのをミシンでするって書きましたが、サガラ縫いじゃなくてサガラ刺繍でした。サガラ縫いで調べると日本刺繍のフレンチノットみたいなのが出てきたと思います。
サガラ刺繍の動画を見てみましたか?「刺しゅうパーク」さんというサイトに詳しく載っています。針もタンバー刺繍やリュネビル刺繍で使われるものと同じです。っていうか、サガラ刺繍で使う針をタンバー刺繍やリュネビル刺繍で使ってるってことです。
アメリカのRacisのタンバー刺繍用のホルダーや日本のcloverのリュネビルクロシェ針などは針をカットせずにホルダーにつけて使います。
二番目のリュネビル刺繍用のホルダー(ハンドル?)は中の空洞が短いので針をカットして使います。
一番下がスロバキアのデトバ刺繍用のかぎ針です。
ウズベキスタンなど中央アジアのスザニ刺繍やインド北部のカシミール刺繍で使うかぎ針もとても興味があるんですが、なかなか手に入りません。ここまで行くともうかぎ針刺繍に憑りつかれてますね。ビョーキですね。
一番上はミシン用のかぎ針です。前にサガラ縫いっていうのをミシンでするって書きましたが、サガラ縫いじゃなくてサガラ刺繍でした。サガラ縫いで調べると日本刺繍のフレンチノットみたいなのが出てきたと思います。
サガラ刺繍の動画を見てみましたか?「刺しゅうパーク」さんというサイトに詳しく載っています。針もタンバー刺繍やリュネビル刺繍で使われるものと同じです。っていうか、サガラ刺繍で使う針をタンバー刺繍やリュネビル刺繍で使ってるってことです。
アメリカのRacisのタンバー刺繍用のホルダーや日本のcloverのリュネビルクロシェ針などは針をカットせずにホルダーにつけて使います。
二番目のリュネビル刺繍用のホルダー(ハンドル?)は中の空洞が短いので針をカットして使います。
一番下がスロバキアのデトバ刺繍用のかぎ針です。
ウズベキスタンなど中央アジアのスザニ刺繍やインド北部のカシミール刺繍で使うかぎ針もとても興味があるんですが、なかなか手に入りません。ここまで行くともうかぎ針刺繍に憑りつかれてますね。ビョーキですね。
2024年9月19日