Aari needle
アリニードルの選び方
◆ビーズ刺しゅう用
ビーズやスパンコール、金属モール等の刺しゅうに使います。
木の柄がついた「長針(細)」「長針(中)」「短針(細)」「短針(中)」と、針と柄がつながっている「一体型」の5種類を扱っています。
長針(細)
針部分の長さは35〜40mm。
特小ビーズ(1.5mm)や穴の小さいビーズ、ザルドーシ(インドのゴールドワーク)に使います。
チェコシードビーズ(1.3mm)までは通ることを確認しています。
細長くてしなるので高度なテクニックを要します。
長針(中)
針部分の長さは35〜40mm。
丸小ビーズ(2.0mm)や穴の大きなビーズ、スパンコール、ザルドーシ(インドのゴールドワーク)に使います。
短針(細)
針部分の長さは25〜30mm。
特小ビーズ(1.5mm)や穴の小さいビーズに使います。
チェコシードビーズ(1.3mm)までは通ることを確認しています。
短針(中)
針部分の長さは25〜30mm。
丸小ビーズ(2.0mm)や穴の大きなビーズ、スパンコールに使います。
扱いやすいので初心者向きの針です。
一体型
針部分の長さは36mm。
丸小ビーズ(2.0mm)や穴の大きなビーズ、スパンコール、ザルドーシ(インドのゴールドワーク)に使います。
針と柄が一体なので針が抜けるということが
ありません。
◆チェーンステッチ用
チェーンステッチが基本となる様々な糸刺しゅうをする為のかぎ針です。
当店では(細)(中)(太)の三種類を扱っています。
細
レーヨン刺しゅう糸1本どり(当店のもの)
極細のザリ糸(金糸)
ミシン糸(60〜90番) など
丸小ビーズ(2.0mm)や穴の大きなビーズなら1粒づつビーズ刺しゅうすることができます。
中
レーヨン刺しゅう糸2本どり(当店のもの)
アウトライン用ザリ糸(金糸)
25番刺しゅう糸1本どり など
太
25番刺しゅう糸2本どり
8番刺しゅう糸
アブローダー(20〜16番)
極細毛糸 など
チェーンステッチ用と一体型には下のように柄に糸を巻いて使います。
どんな糸を巻いてもOKですが、お手持ちの25番刺しゅう糸を二重に巻いていただくとちょうど良い太さになります。
VIDEO
この動画で使用している針は、チェーンステッチ用(細)とビーズ刺繍用(一体型)です。
◆針の太さとビーズの大きさ
チェーンステッチ用の針でビーズ刺しゅうが出来るか?との質問が多いので画像でまとめてみました。
チェーンステッチ用の(細)には丸小ビーズも特小ビーズもかぎ部分は通ります。丸小ビーズなら1粒づつ拾ってステッチすることが出来ます。穴の大きい丸小ビーズ(TOHO匠など)なら、より作業はしやすいでしょう。
特小ビーズの場合、かぎ部分は通りますが、かぎ先がほんの少ししか出ない為、布の下で糸をかけるのが難しくなります。
◆使いはじめの注意と保管方法
アリニードルはスチール(鉄)製です。黒ずみがついていることがあるので、使いはじめにはメラミンスポンジやアクリルたわしなどで軽くこするなどして黒ずみを取ってから使ってください。しばらく使わなかった後でも使わない布などで拭いて、黒ずみを取ってください。
湿気が多いとサビます。長期間使わないときには、ミシン油や植物性の油を薄くつけておくか、密閉袋に小さな乾燥剤と一緒に保管してください。(油をつけた場合は使用前によく拭き取ってからご使用ください)
もし、サビてしまったときは、切れなくなったハサミの刃で軽くこするとサビは取れます。
(刃のあて方によってはキズがつくのでご注意ください。自己責任でお願いします)
◆検品と不良品について
当店で扱っているアリニードルはインドの職人が1本1本手作りしたものです。
かぎの背のカーブ具合やかぎの形は均一ではありません。
入荷時に黒ずみや油がついたまま入荷してきます。また、バリ(ごく小さなひっかかり)のあるものもございます。
当店では黒ずみや油を拭き取り、全てオーガンジーに通してバリの有無を確認しております。
バリのあるもの(オーガンジーの織り糸にひっかかるもの)は除外して出荷しています。
インドではオーガンジーは滅多に使用されませんが、日本では使われる方が多いので、オーガンジーで検品しています。もし、どうしてもひっかかる(バリがある)場合は、商品の到着後1週間以内にメールでご連絡のうえ、商品を郵送してください。当店で再検品し、調整してお返しするかまたは交換させていただきます。
◆おまけ・・・布について
日本ではオーガンジーを使う方が多いようですが、インドではオーガンジーは滅多に使いません。two by twoというブラウス用の布やサリー用のシルク、row silkなどがよく使われる布です。どれも細い糸で織られた薄手の平織布ですので、アリワークには一般的にこういう布が向いていると言えるでしょう。素材は何でもOKです。オーガンジーやrow silkは比較的ひっかかりやすい布です。two by twoは綿のボイルタイプの布で、とても刺しやすい布です。
◆おまけ・・・刺しゅう枠について
アリワークは右手で針を持ち、左手は布の下で糸を持ってする刺しゅうです。
一般的なフランス刺しゅうのように枠を手に持ってすることができません。
水平に固定された枠が必要です。