16.「アリワーク」は「ビーズ刺繍」か否か?
「ビーズ刺繍に大変興味があり、私もやってみたいです!初心者におすすめの物があれば、ご紹介いただけますか?」とのメールをいただきました。ただお返事をするだけではお一人にしか情報が行かないので、お返事を兼ねてここで書きます。お返事は最後のほうです。せっかくなので、全部読んでください。
日本のビーズ手芸
世界的に有名な日本のビーズメーカー「TOHO」も「MIYUKI」も創業は昭和20年代だそうで、戦後に創業して海外に輸出していました。そのころ、広島を中心に多くのビーズメーカーが創業しました。
また、昭和30年代頃にビーズバッグの流行があり、ビーズをびっしり縫い付けたバッグを作るメーカーがいくつもあり、フォーマル用を中心にビーズバッグが多く作られました。
ビーズは豊富に手に入ったので、レース糸に通してかぎ針で編むことも手芸として流行りました。
デリカビーズなどを使ったビーズ織りという手芸もあるし、ビーズをテグスやワイヤーでつないで作るアクセサリーがブームになったこともあります。
ビーズ手芸のブームは戦後から今までに数回繰り返しています。
数年前(十数年前?)のビーズブームで、チェコビーズやフランスのアンティークビーズも多く入って来るようになりました。
時代は変わり、着物に合わせていたデザインは西洋風のものや個性的なものに変わっていきました。
世界的に有名な日本のビーズメーカー「TOHO」も「MIYUKI」も創業は昭和20年代だそうで、戦後に創業して海外に輸出していました。そのころ、広島を中心に多くのビーズメーカーが創業しました。
また、昭和30年代頃にビーズバッグの流行があり、ビーズをびっしり縫い付けたバッグを作るメーカーがいくつもあり、フォーマル用を中心にビーズバッグが多く作られました。
ビーズは豊富に手に入ったので、レース糸に通してかぎ針で編むことも手芸として流行りました。
デリカビーズなどを使ったビーズ織りという手芸もあるし、ビーズをテグスやワイヤーでつないで作るアクセサリーがブームになったこともあります。
ビーズ手芸のブームは戦後から今までに数回繰り返しています。
数年前(十数年前?)のビーズブームで、チェコビーズやフランスのアンティークビーズも多く入って来るようになりました。
時代は変わり、着物に合わせていたデザインは西洋風のものや個性的なものに変わっていきました。
現代日本のビーズ手芸
現代日本のビーズ手芸で一番ポピュラーなのはやっぱり「ビーズ刺繍」なのかなぁと思います。一般的な、縫い針でするやつね。
他には「ビーズ編み(かぎ針)」「ビーズ編み(棒針)」「ビーズ織り」「ビーズ編み(テグスやワイヤーでつなぐもの)」とかがありますね。
ただ、アクセサリーなどの小物を作ることが多いですよね〜ビーズは小さいのが多いから、やっぱりそこそこ時間がかかるからでしょうか?
その点、アリワークはもともと衣類に装飾するためのテクニックなので、習得してしまえばかなりスピーディに刺せるようになります。布を全て埋めるような刺繍ではないので、ブラウスや袋物などちょっと大きな作品を作るのにも向いていると思います。
現代日本のビーズ手芸で一番ポピュラーなのはやっぱり「ビーズ刺繍」なのかなぁと思います。一般的な、縫い針でするやつね。
他には「ビーズ編み(かぎ針)」「ビーズ編み(棒針)」「ビーズ織り」「ビーズ編み(テグスやワイヤーでつなぐもの)」とかがありますね。
ただ、アクセサリーなどの小物を作ることが多いですよね〜ビーズは小さいのが多いから、やっぱりそこそこ時間がかかるからでしょうか?
その点、アリワークはもともと衣類に装飾するためのテクニックなので、習得してしまえばかなりスピーディに刺せるようになります。布を全て埋めるような刺繍ではないので、ブラウスや袋物などちょっと大きな作品を作るのにも向いていると思います。
なぜ今はビーズ刺繍なのか
ビーズ手芸の中で、なぜ今一番ポピュラーなのが「ビーズ刺繍」なのかというと、フランスのルサージュというオートクチュールの刺繡テクニックを学べる教室に行った人が広めようとがんばっているから。
もうひとつ、日本のチリアという刺繍教室や楽習フォーラムという手芸系カルチャースクール出身の方たちが広めようとがんばっているから。
他にもビーズ刺繍分野でがんばっている作家さん、先生、たくさんいらっしゃいます。もちろん、ビーズメーカーさんはビーズを売りたいしね。
チェコビーズの輸入販売をしている業者さんも増えたり、フランスからスパンコールやアンティークビーズを輸入販売してる業者さんも増えたり、インドからスパンコールや刺繍用モールを輸入販売してる業者さんも増えてます。中国やインドから天然石も入ってきます。
何が言いたいかというと、材料とノウハウが豊富に得られるから、「ビーズ刺繍」が人気があるのかなってことです。
ビーズ手芸の中で、なぜ今一番ポピュラーなのが「ビーズ刺繍」なのかというと、フランスのルサージュというオートクチュールの刺繡テクニックを学べる教室に行った人が広めようとがんばっているから。
もうひとつ、日本のチリアという刺繍教室や楽習フォーラムという手芸系カルチャースクール出身の方たちが広めようとがんばっているから。
他にもビーズ刺繍分野でがんばっている作家さん、先生、たくさんいらっしゃいます。もちろん、ビーズメーカーさんはビーズを売りたいしね。
チェコビーズの輸入販売をしている業者さんも増えたり、フランスからスパンコールやアンティークビーズを輸入販売してる業者さんも増えたり、インドからスパンコールや刺繍用モールを輸入販売してる業者さんも増えてます。中国やインドから天然石も入ってきます。
何が言いたいかというと、材料とノウハウが豊富に得られるから、「ビーズ刺繍」が人気があるのかなってことです。
アリワークはビーズ刺繍なのか?
フランスのルサージュでリュネビル刺繍を習った方に、「リュネビル刺繍はビーズ刺繍なのか?」と問うたら、「ビーズ刺繍はリュネビル刺繍のごく一部です」と返事が来るのではないかと思います。
それと同様に私は「ビーズ刺繍はアリワークのごく一部です」と答えます。
数年前まで、刺繍用の金属モールとかザリ糸、様々なスパンコール、インド独特の刺繍材料は日本では手に入りませんでした。なので、日本でアリワークを教える先生は日本にある材料でデザインを考えるしかなかった。
日本にある材料、つまり、ビーズです。ビーズなら昔から豊富にあります。
そんなこんなで「アリワークはビーズ刺繍」だと思っている人が多いのではないかと思います。
ま、そもそもアリワークを知ってる人はまだまだ少ないかもしれないけど。
ルサージュでリュネビル刺繍を習った方に、「リュネビル刺繍はビーズ刺繍なのか?」と問うたら、「ビーズ刺繍はリュネビル刺繍のごく一部です」と返事が来るのではないかと思います。
それと同様に私は「ビーズ刺繍はアリワークのごく一部です」と答えます。
数年前まで、刺繍用の金属モールとかザリ糸、様々なスパンコール、インド独特の刺繍材料は日本では手に入りませんでした。なので、日本でアリワークを教える先生は日本にある材料でデザインを考えるしかなかった。
日本にある材料、つまり、ビーズです。ビーズなら昔から豊富にあります。
そんなこんなで「アリワークはビーズ刺繍」だと思っている人が多いのではないかと思います。
ま、そもそもアリワークを知ってる人はまだまだ少ないかもしれないけど。
アリワークは何刺繍?
で、アリワークは何刺繍なん?と聞かれたらなんと答えましょう。
「かぎ針を使った刺繍です」
と答えるしかないかなぁ。
ビーズ刺繍の部分もあるし、金属モールを使うザルドーシワークもある。レーヨンの刺繍糸やザリ糸(メタリック糸)だけで刺繍することもあれば、スパンコールも使う。クンダンやゴッタパッティという貼り付けパーツも使うし、カップチェーン(連爪)やボールチェーン、パール、ハーフパール、ナツメパール、水滴型パール、竹ビーズ、金属スパンコール、ガラスミラーに樹脂ミラー、樹脂パーツにガラスパーツ、ほんっとーにいろんな材料を使うんです。それをほとんど全て「かぎ針の刺繍針」で刺す。それがアリワークです。
で、アリワークは何刺繍なん?と聞かれたらなんと答えましょう。
「かぎ針を使った刺繍です」
と答えるしかないかなぁ。
ビーズ刺繍の部分もあるし、金属モールを使うザルドーシワークもある。レーヨンの刺繍糸やザリ糸(メタリック糸)だけで刺繍することもあれば、スパンコールも使う。クンダンやゴッタパッティという貼り付けパーツも使うし、カップチェーン(連爪)やボールチェーン、パール、ハーフパール、ナツメパール、水滴型パール、竹ビーズ、金属スパンコール、ガラスミラーに樹脂ミラー、樹脂パーツにガラスパーツ、ほんっとーにいろんな材料を使うんです。それをほとんど全て「かぎ針の刺繍針」で刺す。それがアリワークです。
問い合わせの答え
お問合せ内容は「ビーズ刺繍」に興味があるので初心者向けのアドバイスが欲しい、とのことでした。
とても迷いましたが、「アリワーク」をやりたいなら、このブログを読んで、最初に必要な用具を揃えてください。「ビーズ刺繍」をやりたいならそれについて書かれている他のサイトをあたっていただいた方が良いと思います。と答えることにしました。あと、このページも読んで欲しいと。
正直なところ、ビーズで埋めた小さいブローチやイヤリング程度のものをすぐに作りたいなら、普通に縫い針でするビーズ刺繍のほうがすぐできます。
でもね、アーリのかぎ針でしっかり練習してさくさく刺せるようになれば、アリワークのほうがだんぜん速いです。アリワークはスピーディに刺す職人のためのテクニックです。ただし、いきなりさくさく刺せるようになるものではないので、その域にたどり着くのに時間がかかるかもしれない。でも、出来るようになれば本当に楽しいテクニックです。
お返事のメール、ちょっといじわるだったかなぁ。
「アリワーク」に挑戦して欲しいなぁ。。。
お問合せ内容は「ビーズ刺繍」に興味があるので初心者向けのアドバイスが欲しい、とのことでした。
とても迷いましたが、「アリワーク」をやりたいなら、このブログを読んで、最初に必要な用具を揃えてください。「ビーズ刺繍」をやりたいならそれについて書かれている他のサイトをあたっていただいた方が良いと思います。と答えることにしました。あと、このページも読んで欲しいと。
正直なところ、ビーズで埋めた小さいブローチやイヤリング程度のものをすぐに作りたいなら、普通に縫い針でするビーズ刺繍のほうがすぐできます。
でもね、アーリのかぎ針でしっかり練習してさくさく刺せるようになれば、アリワークのほうがだんぜん速いです。アリワークはスピーディに刺す職人のためのテクニックです。ただし、いきなりさくさく刺せるようになるものではないので、その域にたどり着くのに時間がかかるかもしれない。でも、出来るようになれば本当に楽しいテクニックです。
お返事のメール、ちょっといじわるだったかなぁ。
「アリワーク」に挑戦して欲しいなぁ。。。
次回はスパンコール
10月のあたまに素材博覧会というイベントが横浜の大さん橋ホールでありまして、毎回出店してるんですが、ちょっと疲れがたまってるところ、その後に寒い日に薄着で外出(天気予報がいけない!)したら風邪をひきました。熱が続いて倦怠感がハンパなくて、コロナかインフルか?と発熱外来にも行ったんだけどどちらでもなく、ただただ長引いて完治するまで2週間もかかったので、次回はスパンコールをしようと思っているんですが、もうちょっと待っててください。(←言い訳)
10月のあたまに素材博覧会というイベントが横浜の大さん橋ホールでありまして、毎回出店してるんですが、ちょっと疲れがたまってるところ、その後に寒い日に薄着で外出(天気予報がいけない!)したら風邪をひきました。熱が続いて倦怠感がハンパなくて、コロナかインフルか?と発熱外来にも行ったんだけどどちらでもなく、ただただ長引いて完治するまで2週間もかかったので、次回はスパンコールをしようと思っているんですが、もうちょっと待っててください。(←言い訳)
2024年10月28日