15.インドに行ったときの話
初インドはアメージングでした!
もうすぐチェンナイ
私が行ったのは南インド “チェンナイ” です。
チェンナイはイギリス統治時代から1996年までマドラスと呼ばれていました。マドラスのほうが?本人には耳なじみがあるかもしれません。世界史では東インド会社が拠点を置いたところだと習いますし、マドラスチェックなんていうチェック柄が流行ったことがあるのを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私が行ったのは南インド “チェンナイ” です。
チェンナイはイギリス統治時代から1996年までマドラスと呼ばれていました。マドラスのほうが?本人には耳なじみがあるかもしれません。世界史では東インド会社が拠点を置いたところだと習いますし、マドラスチェックなんていうチェック柄が流行ったことがあるのを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なかなか着陸態勢にならず、夜便なのであせったけど着陸してからはまぁまぁすんなり入国できてタクシーでホテルへ。
なかなか着陸態勢にならず、夜便なのであせったけど着陸してからはまぁまぁすんなり入国できてタクシーでホテルへ。
翌朝、ホテルの窓から見た景色です。インド第四の都市の割にはのどか?街の中心部がどこなのかイマイチわからないのよね。
刺繍教室へはUberでオートリキシャを呼んで行きます。
翌朝、ホテルの窓から見た景色です。インド第四の都市の割にはのどか?街の中心部がどこなのかイマイチわからないのよね。
刺繍教室へはUberでオートリキシャを呼んで行きます。
アリワーク教室初日
教室はちょっとわかりにくい場所にあったんですが、この運転手さんがとーっても親切で、近くの人に聞いて回ってくれました。
教室ではアリニードルとザリ糸を渡されて、「ここにちょっと刺してみて〜」と簡単なレベルチェックをしたあと、レベル2と3の課題を組み合わせて始めることになりました。(ちなみに全く初めての人はレベル1から、最後はレベル4)
練習してきて良かった。。。
教室はちょっとわかりにくい場所にあったんですが、この運転手さんがとーっても親切で、近くの人に聞いて回ってくれました。
教室ではアリニードルとザリ糸を渡されて、「ここにちょっと刺してみて〜」と簡単なレベルチェックをしたあと、レベル2と3の課題を組み合わせて始めることになりました。(ちなみに全く初めての人はレベル1から、最後はレベル4)
練習してきて良かった。。。
毎日レッスン
北インドのデリーのような大都市ではもう一般的に洋服を着るようになっているらしいのですが、チェンナイの女性はサリーなどの民族服を着ている人がとても多いです。サリーはテーラーという仕立て屋にオーダーして作られ、特に晴れの日に着るものにはビーズやゴールドワークの刺繍が施されます。
この刺繍教室はそういうテーラーの一角で、すぐ横でマスター(アーリ職人)が実際の刺繍作業をしていたり、奥では縫製職人がミシンかけをしています。
毎日10時から5時過ぎまでずっと刺繍台に向かって刺繍をしていました。日本では毎日そんなのはとても続きませんが、教室では全く苦にならず、お昼は近所でサンドイッチを買ってきてぱぱっと食べ、午前と午後に1回づつ回ってくるチャイやさんのチャイを飲む間だけは手を止めて一休みするという毎日でした。
チャイは小さな紙コップに入れてくれるのでほんの三〜四くちほどで飲み干してしまうくらいの量なんだけど、甘くて暖かくてほっとする味です。
このときは7日間という短い滞在でしたが、練習して行った甲斐もあってかなり沢山のテクニックを教えて貰えました。
北インドのデリーのような大都市ではもう一般的に洋服を着るようになっているらしいのですが、チェンナイの女性はサリーなどの民族服を着ている人がとても多いです。サリーはテーラーという仕立て屋にオーダーして作られ、特に晴れの日に着るものにはビーズやゴールドワークの刺繍が施されます。
この刺繍教室はそういうテーラーの一角で、すぐ横でマスター(アーリ職人)が実際の刺繍作業をしていたり、奥では縫製職人がミシンかけをしています。
毎日10時から5時過ぎまでずっと刺繍台に向かって刺繍をしていました。日本では毎日そんなのはとても続きませんが、教室では全く苦にならず、お昼は近所でサンドイッチを買ってきてぱぱっと食べ、午前と午後に1回づつ回ってくるチャイやさんのチャイを飲む間だけは手を止めて一休みするという毎日でした。
チャイは小さな紙コップに入れてくれるのでほんの三〜四くちほどで飲み干してしまうくらいの量なんだけど、甘くて暖かくてほっとする味です。
このときは7日間という短い滞在でしたが、練習して行った甲斐もあってかなり沢山のテクニックを教えて貰えました。
これが実質5日半の間の成果です。糸だけのステッチもたくさん入ってるし、金属モールを使ったザルドーシワーク、アップリケ、ミラーワーク、カットワークとなかなか盛り沢山です。見本の写真をたくさん撮って行って、家に帰ってから残りを刺しました。
これが実質5日半の間の成果です。糸だけのステッチもたくさん入ってるし、金属モールを使ったザルドーシワーク、アップリケ、ミラーワーク、カットワークとなかなか盛り沢山です。見本の写真をたくさん撮って行って、家に帰ってから残りを刺しました。
「ナヴァラトリ」と「ダシャラー祭」
インド最大のお祭り「ディワリ」をはずして10月に行ったんですが、ちょうど「ナヴァラトリ」と「ダシャラー祭」というお祭りの期間にあたっていて、マスターが地元のお寺にお参りに行くためにお休みで一日いなくて、その間は自主練的な感じになってしまいました。
「ナヴァラトリ」はひな祭りのような女性のお祭りで、様々な人形をひな壇に飾ります。街を歩いているとあちこちで見られます。ちょっと良いレストランに行ったら、女性限定でプレゼントをくれて、オーガンジーの巾着に小さなバナナやバングル、おでこにつける粉などが入ってました。
ナヴァラトリの最後にはダシャラー祭のプージャ(お祈りの儀式)があって、工房を綺麗に掃除して整頓してサンダルウッドの粉をミシンや机にひとつひとつつけて、儀式をするんです。そこにも参加させて貰って、お供えのスイートポンガル(ひよこ豆を甘く煮たもの)もいただいたりして期せずして文化体験も出来ました。
インド最大のお祭り「ディワリ」をはずして10月に行ったんですが、ちょうど「ナヴァラトリ」と「ダシャラー祭」というお祭りの期間にあたっていて、マスターが地元のお寺にお参りに行くためにお休みで一日いなくて、その間は自主練的な感じになってしまいました。
「ナヴァラトリ」はひな祭りのような女性のお祭りで、様々な人形をひな壇に飾ります。街を歩いているとあちこちで見られます。ちょっと良いレストランに行ったら、女性限定でプレゼントをくれて、オーガンジーの巾着に小さなバナナやバングル、おでこにつける粉などが入ってました。
ナヴァラトリの最後にはダシャラー祭のプージャ(お祈りの儀式)があって、工房を綺麗に掃除して整頓してサンダルウッドの粉をミシンや机にひとつひとつつけて、儀式をするんです。そこにも参加させて貰って、お供えのスイートポンガル(ひよこ豆を甘く煮たもの)もいただいたりして期せずして文化体験も出来ました。
工房のプージャの祭壇です。
工房のプージャの祭壇です。
日曜日はお休み
日曜日は工房はお休みなので、数少ないチェンナイの見どころを観光しました。そうなんです、チェンナイって観光地じゃないので見るところがない・・・
カパーレーシュワラ寺院はその中の一つ。チェンナイで一番大きなヒンドゥー教の寺院です。境内は土足禁止で、靴を脱いで裸足で入ります。本堂内はヒンドゥー教徒以外は入れません。境内の床は大きな平らな石が敷かれていて、裸足に心地よかったです。
写真はゴープラムという塔。40mもの高さがあるそうで、かなり大きいです。
欧米系の4〜5人のグループがガイドに案内されて説明を聞いていましたが、他には観光客らしい外国人は見当たらず、東洋人は全くと言って良いほど町中でも見かけませんでした。他に、近くのキリスト教の教会など行きました。移動はUberでオートリキシャを呼ぶか、流し(その辺にたむろしてる)のリキシャのおじさんに声をかけて乗せて貰います。
下の写真は寺院の近くでお供えの花輪を売る屋台ですが、街なかにはジャスミンの花や黄色い菊のような花を売る屋台があちこちにあり、ときどきジャスミンの花を髪に飾った女性とすれ違いざまにふっと良い香りがしたりして、素敵な文化だと思います。
日曜日は工房はお休みなので、数少ないチェンナイの見どころを観光しました。そうなんです、チェンナイって観光地じゃないので見るところがない・・・
カパーレーシュワラ寺院はその中の一つ。チェンナイで一番大きなヒンドゥー教の寺院です。境内は土足禁止で、靴を脱いで裸足で入ります。本堂内はヒンドゥー教徒以外は入れません。境内の床は大きな平らな石が敷かれていて、裸足に心地よかったです。
写真はゴープラムという塔。40mもの高さがあるそうで、かなり大きいです。
欧米系の4〜5人のグループがガイドに案内されて説明を聞いていましたが、他には観光客らしい外国人は見当たらず、東洋人は全くと言って良いほど町中でも見かけませんでした。他に、近くのキリスト教の教会など行きました。移動はUberでオートリキシャを呼ぶか、流し(その辺にたむろしてる)のリキシャのおじさんに声をかけて乗せて貰います。
下の写真は寺院の近くでお供えの花輪を売る屋台ですが、街なかにはジャスミンの花や黄色い菊のような花を売る屋台があちこちにあり、ときどきジャスミンの花を髪に飾った女性とすれ違いざまにふっと良い香りがしたりして、素敵な文化だと思います。
ナヴァラトリの祭壇です。小さな神様がいっぱい。
ナヴァラトリの祭壇です。小さな神様がいっぱい。
なぜチェンナイなのか?
アリワークが習えるところはインド全域で調べたんですが、その当時はチェンナイ以外はめぼしい情報がみつかりませんでした。
チェンナイには多くの日本人駐在員が住んでいるようで、その帯同者が行く刺繍教室があるとわかり、あちこち行く割にビビリな私は迷わずそこにしました。だから、現地の人に混ざって刺繍を習ったという訳ではないんです。
でも、本当の職人に習えたというのは良かったと思います。
最近はインドでもアリワーク教室がずいぶん増えているようですが、職人ではない女性が先生になって教えているところも多いようです。
チェンナイに行くにあたって、たくさんの方にお世話になりました。他の工房の見学や、材料やさんにも連れて行って貰ったり、食事をご一緒にさせて貰ったり感謝してもしきれないくらいです。本当に本当にありがとうございました。
アリワークが習えるところはインド全域で調べたんですが、その当時はチェンナイ以外はめぼしい情報がみつかりませんでした。
チェンナイには多くの日本人駐在員が住んでいるようで、その帯同者が行く刺繍教室があるとわかり、あちこち行く割にビビリな私は迷わずそこにしました。だから、現地の人に混ざって刺繍を習ったという訳ではないんです。
でも、本当の職人に習えたというのは良かったと思います。
最近はインドでもアリワーク教室がずいぶん増えているようですが、職人ではない女性が先生になって教えているところも多いようです。
チェンナイに行くにあたって、たくさんの方にお世話になりました。他の工房の見学や、材料やさんにも連れて行って貰ったり、食事をご一緒にさせて貰ったり感謝してもしきれないくらいです。本当に本当にありがとうございました。
泊まっていたホテルの朝食会場です。屋外のパティオに天幕が張られていて、品数は少ないですがその場で卵を調理してくれたり、ドーサを焼いてくれたり。毎朝いただくサンバル(インドではお味噌汁のようなものだそうで、日替わりで毎朝必ずあります)がくせになる美味しさです。ホテル名にレジデンスとあるとおり、大邸宅がホテルになっているようなこじんまりとしたとても良いホテルでした。
泊まっていたホテルの朝食会場です。屋外のパティオに天幕が張られていて、品数は少ないですがその場で卵を調理してくれたり、ドーサを焼いてくれたり。毎朝いただくサンバル(インドではお味噌汁のようなものだそうで、日替わりで毎朝必ずあります)がくせになる美味しさです。ホテル名にレジデンスとあるとおり、大邸宅がホテルになっているようなこじんまりとしたとても良いホテルでした。(今は私が行ったときより料金が3倍くらいになっててびっくりです)
スパイスのことも習いたいなぁ
スパイスのことも習いたいなぁ
2024年10月10日